『こんとあき』

さく:林 明子
出版:福音館書店

こんは、さきゅうまちに住んでいるおばあちゃんが孫のあきのために作った、きつねのぬいぐるみです。
こんとあきはいつも一緒。あきが大きくなるにつれて、こんの腕がほころんできました。
それを直してもらうために、おばあちゃんのところに2人で汽車に乗って出かけます。

きつねのぬいぐるみと、人間の女の子が一緒に旅をするという、なんとも不思議な設定ですが、それよりも道中に起こるドキドキな出来事、そして、どんなことが起こっても、こんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という言葉でほっこりふんわりした気持ちにさせてもらえます。

作者の林明子さんは、まずきつねのぬいぐるみを作り、それからこのお話を作ったのだそうです。
そして、あきのモデルは林さんの姪っ子のあきちゃん。立ち方やしぐさなど、参考にしたそうです。

本の中では語られていませんが、こんは亡くなったおじいちゃんのオーバーをほどいて、おばあちゃんが作ってくれたという設定があり、それを知ってから読むと、またほっこりふんわりとした気持ちになります。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」

本日の写真と紹介文の担当:🌙

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